83 水曜日の朝を迎える
翌朝
水曜日の朝である。
朝食に今日は
フレンチトーストをやってみることにする。
まずボウルに牛乳、グラニュー糖を溶かして入れてその中に食パンを浸す。
その後、フライパンに火にかける。
フレンチトースト液に浸した食パンをフライパンに乗せる
じゅーしゅーと音が出る。
グラニュー糖を追加で振りかける。
そして、皿に盛り付ける寸前でシナモンを振りかけて
皿に盛り付ける。
今回も新しい食卓の朝食に
目をキラキラさせる3人。
初めて食べるフレンチトーストに皆舌鼓(したつづみ)を打つ。
食べたあとのリアクションがまた
和むものであった。
そして、今日は裏庭の畑よりも先に
ゴミ出しを行うために
ゴミ袋を持ってゴミステーションへ本日はエリクスも一緒に同行させる。
慣れた道でも実は魔獣が出てくる可能性をみてエリクスには一応来てもらっているのもある。
そしてゴミ出しを行って
家に帰る帰路中
ガドガドと魔導式蒸気機関の音がする。
振り向くと
ミランダさんが手を振っていた。
(ミランダさん!)
俺もにこやかに手を振る。
エリクスは俺が笑顔で手を振るのをみて
(ははーん……兄貴……あの女の人が好みなんだな)
家に帰るなりエリクスが
ずっとにこにこしてる
なんか気味が悪いんだが……。
「なあなあ……兄貴ぃ」
(ちょっと気持ち悪いってその言い方)
「あのゴミ回収のお姉さんのこと好きなんでしょ?」
ぶっ!!
俺はエリクスに言われて噴いてしまう。
それを聞いたメセタもニタニタして気持ち悪いんだが……。
そんでメセタも
「我が君……やっぱあのお姉さんのこと好きなんちゃうのぅ?」
って言ってくる始末。
「いや……違うって……そ、そんな訳」
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