余命2億5600万年

@k0905f0905

第1話

「先生、わたしの余命は?

後、一か月?三か月?」

末期がん患者の東大二郎が

主治医に泣きついた。

「あと、2億5600万年です」

主治医は冷酷に現実を突きつけた。

「せっ、先生、それは?」

「残りの凄まじく長い人生を

がんばって生きてください」

「先生、それはあんまりだーっ」

バタン。ドアが非情に強い音を立てて

閉まった。


「どうしたの、あなた、食欲なさそうね」

家で東に妻の香織がやさしくこえをかけた。

「ああ、ちょっとショックな出来事があってね」

「余命一か月?」

「いや2億75600万年」

「まあ、それは少し長いわねえって、げーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ」

香織が卒倒した。

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