魔物の変化

しばらく森を歩いていたが、魔物が一切現れない。

一体どうなっているんだ?

普段なら、すでに出くわしている。

ピュッ

何かが飛び出してきた。

「魔物か!?」

見るとただのスライムだった。

「なんだ、スライムか」

「変ですね…。スライムがこんなところに飛び出してくるなんて…」

「確かに…」

スライムは岩陰などを好む魔物だ。こんなところには普段現れない。

「微かだけど、この魔物変な匂いがするよ」

「変な匂い?」

「うん。魔物からは本来感じない独特な匂いだよ」

「何か妙ですね。今日はとりあえず帰りましょう」

「そうだね」


レオンたちはノースディア城に戻り、ライモンドに説明した。どうやらウィリアムに伝えてくれるようだ。念の為しばらくは外出を控えるように言われたため、城内で新たな情報が分かるのを待つことにした。

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