脱出‼︎

まずは手始めに牢屋の扉を壊す。先程の強化魔法を纏ったその状態で、普通に当たっただけで壊れた。

そして、地下にいたようだ。階段を上ると外が見える。

「見張りか…」

いくら敵でも加減できない魔法をぶつけるのはな…。よし、身体強化でスピードを上げて、外に出よう!! 一気に駆け出す。ビュン

「ん!?」

「な、なんだ!?」

「あっ、あいつは!? 早く追うぞ!!」

「ああ!!」

見張りの2人も身体強化を使い追いかけてくる。

外に出たので風魔法で空を飛ぶ。

「な!?」

どうやら空は飛べないらしい。誰も追いかけてこない。そのとき、パリンッ

「ん?」

何かにぶつかったようだ。これは…結界か。身体強化を解くのを忘れていた。たぶん俺みたいなのを外に出さないための結界だろう。よそ見してる内に壊しちゃった…。まあ、いいか。

「おっと」

見張りの人たちが魔法で攻撃してきた。それを躱し、植物魔法で拘束する。

「えいっ!!」

「うわっ!!」 「何だ!?」

拘束できて、一呼吸置いているとたくさんの羽の音が聞こえてくる。

従魔契約がされている魔物の鳥のようだ。100羽ほどの鳥が一斉に向かってくる。慌てて攻撃魔法を放つ。

「火よ、出ろ!!」

向かってきた鳥をまとめて撃ち落とす。

ふと、そのとき、どこかから視線を感じた。

「へえ、君が例の魔法師か」

背後からいきなり話しかけられた。かなり近い距離にいる。それなのに全く気付かなかった。

こいつ、一体何者だ⁉︎

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