誘拐
湖の件を調べた結果、また例の闇組織が関わっていることが分かったと連絡が入った。
そんな矢先だった。ルーンが慌てた様子で飛んできたのだ。
「大変、大変、大変だよー!!」
「何事だ!?」
「レオンが誘拐されちゃった!!」
「な、何だと!?」
〜数分前〜
レオンとリナ、ルーンは森を散策していた。そして進むにつれて段々と不思議な匂いが漂ってきたのだ。
「はっ!!この匂いは!! 吸ってはいけません、レオン様!!」
「え?」
そのとき、グラッと急に目眩がし、倒れ込んだ。立ち上がることができない。
リナは即座に身体強化を発動することで立つことができているようだ。
「まさか、立っていられる奴がいるとはな」
フードを被って顔を隠した男たちが現れた。
「誰です!? レオン様から離れなさい!!」
そう言うと、リナは持っていた剣に魔力を込めて勢いよく振る。バンッ。だが男たちには当たらない。代わりに後ろの木が真っ二つになっている。リナは男たちに向けて何度も剣を振る。気付けば激しい打ち合いになっている。
「まさかこの状態でここまでできるとは思わなかったぞ」
「もう時間だ。行くぞ」
「仕方ない。これで終わりだ」
そう言うとリナに向けて小瓶を振りかざした。
すると、その途端リナはバタッと倒れた。
「リ…ナ…」
「レオン…様…」
レオンもリナもここで意識を失った。
「ええ!? 二人ともどうしたの!?」
「ちっ、面倒くさそうなのが現れたぞ」
「とにかく、そのガキだけ連れて行くぞ」
そうして、レオンは誘拐されてしまったのだ。
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