お題【小さな竜】、【裁き】、【食べる】

裁かれている。罪状は、竜を食べたこと。

小さな竜だった。山の中で遭難して、ようやく見つけ……殺して食べた。そうしなければ俺は今ここで生きていられなかった。仕方なかった。

けれどこの村では竜は神聖なもの、傷つけるのは禁忌。食べるだなんてもってのほか、らしい。

俺は竜に捧げられることになった。

小さな竜を食べた俺が、今度は大きな竜に食べられる。俺はあの竜を食べずに死んでいた方が良かったのだろうか。

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