お題【硝子の夏】、【傾いた】、【走り出す】
君といた夏を思い出す。青い、どこまでも青い世界の中に君がいて、僕もいた。
傾いた日差しが青い世界を柔らかく赤く染めていって、君の横顔、風になびく長い髪、その暑さ。全部全部僕の中にある。
硝子細工のように、触れたら壊れそうな硝子の夏。でも、取り出して眺めることをやめられない。あの時の景色、君の姿、夏空と雲。全部、全部。
あの時、走り出す君を止められなかったことを、僕は一生悔やむだろう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます