お題【未来の花嫁】、【捧げられた】、【呼び合う】

彼女は未来の花嫁として捧げられた。一年間、潔斎をしたら神の御許に花嫁として送られるらしい。

彼女が閉じ込められている屋敷へ忍び込む。木の上から彼女の姿を見る。一人になった隙を狙って姿を現す。

けれど彼女は「早く逃げて」と言った。「二人で」と言えば彼女は悲しそうに首を振る。

彼女の手を引いて走り出そうとして見つかった。引き離される。お互いの名前を呼び合う。気持ちはまだ通じているのに。

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