お題【誰かの夢】、【夏の】、【虹の向こう】

僕は眠ると誰かの夢に迷い込んでしまう。自分で自由に使えたりはしない。いつもそれは気まぐれに起こる。

その夜は夏の夢だった。土砂降りの通り雨の中、見知らぬ彼女と二人で雨宿り。大きな雨の雫と彼女の横顔。

雨が止むと大きな虹が見えた。

「虹の向こうに行こう」

彼女は僕の手を取って駆け出した。鼓動が跳ねる。

目覚める。僕の胸はまだどくどくと大きく跳ねていた。

そして僕は夢の中の彼女を探そうと決意した。

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