5.日常②

「学校はどうでしたか」と尋ねると

「普通にあったよ」すまし顔の君


 『歩』の漢字 少し止まると書くんだね

 いきなり長距離 走らなくていい


 「ただいま」と扉を開ければ

「おかえり」と

 返してくれることの有難さ


 群青の空の向こうに君がいる

 これを綺麗と思えぬ君が


 大丈夫 その言葉が嫌だった

 自分は全然 大丈夫じゃない


 

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