幸運集めのフォークローバー 23
納得したように言ってから、孝慈がたずねる。
「ところで先生、明日って、用事あります?」
先生はそれを聞いて眉をひそめた。
「俺の用事? 明日は……いや、用事か……」
先生はぶつぶつとつぶやく。
「あるっちゃあるし、ないっちゃない」
「具体的に教えてくださいッス」
「――あー、なんだ、本当に忙しいから、また後でな」
孝慈が食い下がるが、稲田先生はぶっきらぼうに言い、席を立った。
「あ、待ってください!」
引き止めようとしたが、先生は耳を貸さずに職員室を出ていってしまった。
孝慈が首を傾げる。
「なんか変だったな、先生」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます