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 シンエイはエイキが何かよからぬ事を考えているのを汲み取ったが、状況に応じて対応するとして、今はサイカを押さえ続けている。


「こんな時、諜報科の奴に知り合いがいればなあ。 殺すんじゃなかったよ。 拷問なんて専門外だよ僕」


「拷問が出来る戦闘科の奴なんて少ないだろ。 拷問訓練はあるけど、あんな道具ここにはないしな。 エイキはなんかこう、戦場で泣いてる奴とかみなかったのか? 敵でも一般人でも」


 シンエイの言葉に、エイキは一瞬で思考を巡らせ、一つのある出来事を思い出し、背筋が凍りそうな極悪非道な笑顔をみせた。


「あるねえ。 本来なら泣く隙も与えずに殺しちゃうけどさ、チームの先輩が、敵の一般人と遭遇しちゃった時にね、殺す前にその女を押さえつけて何か色々としてたんだよ」


 エイキの目付きが代わり、一瞬、殺気のようなものが、エイキから湧き出たが、それは直ぐに収まった。


「そのおんなお、おさ? なんだよそれ」


 シンエイの言葉に、エイキは動きを止め、再び思考を巡らせたが、明確な答えは見つからなかったが、一つの可能性が浮かんだ。


「まさかなんだけど、君たちって性別って知ってるよね?」


 エイキの質問に、シンエイは首を横に振った。それもそのはず、第一世代が投入されてすぐ、その圧倒的な功績の裏で、凌辱が横行してしまったのが理由である。

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