第4話

「それよりこの後はどうする?世界を旅するって話だったが予定はあるのか?」

「予定は決めてあるけど....まずは補給を受ける必要があるだろうね」

人が増えたお陰で食料も水も足りないから多く積み込みたいと黒崎は話す。

「それについては自分も同感だな、だがこの飛行船で向かう訳ではないんだろ?」

ただでさえクソでかいんだ、街までこれで行ったら大騒ぎになっちまうよ

と荒木は言う。

「物資の輸送には連絡用飛行艇を使う予定だよ」

飛行艇...通常の飛行機とは違い水面発着できる機体のうち、胴体部分が水面に接するように設計された飛行機の事である

日本産業規格 (JIS) では「水上にあるとき、主に艇体によってその重量を支持する水上機」と定義される。この点で「フロートによってその重量を支持する」フロート水上機と区別される(JIS W 0106 航空用語(航空機一般))

水面で機体を安定させるために、主翼に補助フロートを備えるタイプと、胴体側面下部に横に広がった張り出し部分(スポンソン)を有するタイプがある(これらがないと横風を受けた時に傾いてしまう)。現在は格納式の降着装置を装備し、陸上からも発着できる水陸両用タイプが多いとされる

そして飛行船内には2種類の飛行艇が格納されていて、戦闘用の飛行艇と連絡用の飛行艇の2種類である。

「飛行艇って事は海沿いの街を補給地点にするってわけか」

海いいね!といつのまにかいた周りの船員達が海だ海だと騒ぎ出す

子供かお前らと幹部陣からヤジが飛ぶが気にしない一般船員たち

「だが航空技術のカケラもないこの異世界で航空機は目立つんじゃないか?」


「大丈夫...私達の飛行小隊は優秀...物資輸送もお手のもの...問題ない」

操舵手兼飛行艇小隊長の少女、アーニャ・マンネルヘイムは自身が率いている飛行艇部隊を物資輸送に使おうと黒崎に提案する

ちなみにだがこの少女、アーニャ・マンネルヘイムは転移者ではなく転生者に分類され、この飛行艇乗組員の大半を占める転移者でも現地民でもない数少ない転生者兼現地民であるが

「飛行艇....もしかしてあれを使うのか?」

あれとはこの飛行船の後部にある格納庫につるされているされている小型飛行艇、レッドピッグ号の事を指す

「...燃料自体は十分ある筈...」

この世界の燃料は石油由来の燃料ではなく、特殊な鉱石を溶かして生成された特殊な燃料であり本来航空機には使えなかったが、とある転移者が発見した魔法を使うことで使用可能になったとされるが発見された魔法は幹部陣だけに共有されているため、一般乗組員には特殊な燃料を使ってるということになっている

「アーニャがそこまで言うなら自分も賛成するとするか」


「いえい」

ピースピース

両手をvサインにして喜びを表すアーニャ

「....決まりだね」


「では、次の目的地は水の都、アルカンディアに決定だ!」



「総員、持ち場に付けぇい!」


「「「「「アイアイサー!!」」」」」



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