第2話 二日目
今日もダンジョンに来ていた。
ダンジョンに挑む前に近くにある大型量販店に向かう。
昨日買った棍棒は使えなくなったので、新しい棍棒を買うためだ。
武器屋に入って一本三千円の棒を手に取りカウンターに向かうと、レジの横にステータスを見れる道具が置かれていた。一回100円と書かれている。
昨日、あんだけダンゴムシ倒したんだから、レベルも10くらい上がっているだろうなと期待して使ってみる。
100円玉を投入して手を置くと、画面に自分のステータスが表示された。
……。
期待はずれだった。
あんなに頑張ったのにレベルは2だった。
いつの間にか魔法が使えるようになっていたが、不人気の地属性ではテンションも上がらない。
俺は棍棒を買うと、ダンジョンに向かった。
今日はスムーズに二階に到着できた。
二階以降から出るモンスターは率先して人を襲うので、油断出来ない。
俺は気を引き締めて、そこらにいるダンゴムシを倒した。
ダンゴムシはどの階にもいるモンスターだと聞いた事がある。何でもダンジョンの掃除屋なんだそうだ。
ただ、強さは変わらないようで簡単に倒す事ができる。
ズンズンと進んでモンスターを探していると、道の先から一体のツノ兎が現れた。
もの凄い勢いで突っ込んで来たツノ兎を盾でガードすると、ツノが盾を貫通して突き刺さってしまった。
一瞬ひっとなったが、盾に突き刺さったままバタバタと身動きが取れなくなっているツノ兎を見て冷静になれた。
棍棒で何度も打ち付けてツノ兎を倒した。
酷い?
ウサギと呼ばれているが、モンスターなだけあって凶悪な顔をしている。外にいるウサギと一緒にしちゃいけない。
何より、襲って来るんだから倒さないと俺がやられる。
ツノ兎から角だけを取って鞄に入れる。
角は100円で買い取ってくれるが、体の方は不味くて食べられないそうで買い取ってくれない。
俺は更に進んでモンスターを探す。
すると、曲がった先でツノ兎がいるのを見つけた。
まだこちらには気付いていない。
そこでふと魔法を使ってみようと思い、手を翳して地属性魔法を使ってみた。
イメージは地面から棘が生える感じ。
すると、ツノ兎の下から一本の棘が生えて貫いた。
どうやら成功したようだ。
だが、もの凄く疲れた。
はあはあと肩で息をして動くのも億劫だ。
ツノ兎の角を回収すると、俺は家に帰った。
ーーー
田中 ハルト(24)
レベル 2
スキル 地属性魔法
ーーー
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