第18話 番長の死者


私、灯達3人はいつも通り公園に集まる。

今回の予定は遊びじゃない、死者退治だ。


そこには強子も居た。


「強子、大丈夫?」


「えぇ、いつまでも塞ぎこんでもいられないしね。」


強子は強がっているのかもしれないが。

顔色は意外と平気そうだ。

よかった。


「それで灯、今回の死者退治の説明お願い出来るかしら?」


「うん!!今回の死者は七死者の1人で、近くの高校の番長だよ。」


「番長か、強そうだな」


「強いらしいよ、挑んで来る死者退治人や不良を皆殺しにしている。」


「皆殺し、犠牲者がたくさん出てるって事ね。

 早く片付けなきゃ」


「うんそうだね、早く片付けなきゃね。」


そうじゃないと、死んでいった死者退治人や不良に、申し訳がないよ


「番長の死者の名前は大道寺 寺子(だいどうじ てらこ)

 黒髪ボサボサのロングヘアーと、前を開いた学ランを着ているのが象徴的だよ。」


「前を開いた学ランか、いかにも不良って感じだな。」


ザ・不良って感じだよね、髪はボサボサみたいだし。


「とにかく私達の仕事は、その不良さんを退治する事よ。

 不良さんを退治しに行きましょう!!」


「「おー!!」」


私達は、不良寺子を退治しに近くの高校に向かった。




校舎裏、そこに寺子は堂々と立って居た

寺子は情報通りの黒髪ボサボサヘアーで、学ランを開いている

ちなみに学ランの中にはサラシのみだ、巨乳なのでさらし越しに胸が目立つ。


「…お前らもオレに挑みに来たのか?」


寺子はそう質問して来る


「あぁ、そうだ俺たちで…「私が挑むよ」」


私はそう言った


「灯?」


「2人は七死者と戦ったけど、私はろくに戦ってないからね。

 今回は私の番でしょ」


2人は特に反論はしてこなかった

ていう事は私の番でOKって言う事だよね。


寺子は言った


「3人がかりで来ればいいものを」


「戦いの基本はタイマンだからね、1対1で正々堂々やるよ」


寺子はまぁいい、と言う表情になって言った。


「まぁいい、1対1でも1対1を三回やって倒すだけだ。」


「あはは、それ無理。1人目で君は負けるから。」


私はそういうと距離を取った。

距離を取って霊力を寺子に放つ


寺子は手に霊力を纏って、霊力をパンチで打ち落とす


「なっ!!霊力を使いこなせるの?」


「霊力を使いこなせるのが死者退治人だけだと。

 思わない事だ。」


寺子はそう言う、とこちらに向かって踏み込んできた!!

早い!!


寺子は私のお腹に3発パンチを当てた。


「ごへっ!!」


空手の正拳突きに見えた。

私は吹っ飛んだ


「「灯!!」」


仲間たちの叫び声が聞こえた。


「ドントウォーリー、心配ない。

 吹っ飛んでからが本番、遠距離戦ならこっちの十八番さ。

 吹っ飛んだなら遠距離から霊力を放ちまくればいい!!」


私は霊力を寺子の上半身に向かって放ちまくる

寺子は霊力を纏った拳でそれを打ち落とす。


だが私の上半身狙いはフェイントだった。

私は寺子の膝に霊力を当てた


「がっ!!」


膝に霊力を纏うのは相当な達人、私が知る中だと十兵衛ぐらいだ。

寺子には出来ないと思っての膝への攻撃だった。

そしてそれはドンピシャ、大当たり。


霊力を纏いづらく、ガードしにくい膝に霊力が当たる。


「上半身への攻撃はフェイクで、膝が本丸。見事よ灯。」


「膝をやられたらロクに動けないね、降参する?

 楽に殺してあげるけど」


「…まだオレは負けた訳じゃない。」


そう言うと、寺子は地面に手を着いた。

いったいなにを…


寺子は手の力を使ってこっちに飛んで来た!!


「膝が使えない以上、手の力を使うのみだ。」


「つっ!!」


私は一瞬驚いて、接近を許してしまう。


寺子は地面に手をついた四足立ちから、普通立ちに戻り。

寺子は私のお腹を殴る。


「ごほっ!!」


顔面を殴る


「がはっ!!」


横腹を殴る


「ぐへっ!!」


「「灯!!」」


2人の叫び声が聞こえた


「近接戦ならこっちが上だ、このままお前を殺…」


私は手を構え、霊力を放出させようとする


「放出か?無駄だ、この距離なら打ち落としも回避も出来…」


私は二ヤリと笑った

私の狙いは地面だ!!


私は寺子の下の地面に霊力を放った


「!!!!」


寺子は一瞬体勢を崩す


「今だ!!」


私は寺子の右胸に向かって、霊力を放出した。

寺子の右胸の部分の制服とサラシが破け、巨乳の片方が露わになる。


「がはっ!!」


寺子は右胸を押さえる


「………」


「君は強かった、だけど駆け引きで私の方が上手だったね。」


「オレは自分より強い奴にやられるなら満足だ、お前はいい戦士だ。ぜ…ガクッ」


寺子は右胸を押さえながら仰向けになって死んだ。


十兵衛が声をかけて来る


「見事な駆け引きと勝利だったな。」


「すごかったわよ、灯」


「えへへ、ありがとう。

 でも相手も強かったし、ギリギリの戦いだった。かな?」


今度は出来る限りもっと余裕を持って勝ちたいものだよ。


十兵衛は寺子の右胸の手をよかし、

手慣れた感じでサラシを巻き直してあげていた


「な、何してるの?女の子の胸をいじるなんて。」


私は驚いた


「え?せめて巻き直してあげようと思って…」


「そう言うのは私がやるから、男の子の十兵衛はやらなくてもいいんだよ!!

 私に任せて!!」


「あ、あぁ。悪い…」


十兵衛ったら、まったく

レディの胸をいじるのはなしだよ


それにしても十兵衛さらしをやけに手慣れた感じで扱っていたな

何でだろう?


とにかく寺子のさらしは、胸が隠れるように私が巻き直した

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る