解放
第11話 ありがとう、來夢。
翌月、僕は來夢と別れた。
でも最後の夜に優しく優しく抱いた。
不思議とあの夢の中の母と同じ空気と匂いがした。
僕は最後に來夢に話した。
『ねぇママ…。ずっとそばに居てくれてありがとう。なのに…結局俺、真里亜がいいって聞けなくてごめん。無理だった。俺、真里亜の事ずっと好きだったから。』
すると來夢が…
『いいの。好きな所に行きなさい。もう止めないから。止めたところであなたは止まらない。何処の馬の骨か分からない女に託すより気心知れた女に託す方が何倍もいい。』
僕が母を抱き締めると、
『稜太、私はいつでもそばに居る。大丈夫だから』と言ってくれた。
―――――――――翌朝、來夢は荷物を持って出て行った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます