第2話

意味がわからないどうして、どうして


震えが止まらない。


やっとやっと逃げられたのに・・・そう思っていたのに


________

放課後


「どうして、どうして・・・ここに」


そして、早速


「今ね、私アイドルしてて、そのファンの一人が教えてくれたんだよ」


あの時の俺の会話を聞いていた誰かが春に教えてしまったようだ。


「・・・っ」


「優、怯えないで、私はね」


そして、周りの視線がアイドルである春に向く。


「う、嘘!本物!!」「すげぇ、可愛い!!」


人が春に押し寄せる


「え、ちょ、あ離れてください、ゆ、ゆう」


今のうちに避難した。


________



やっと、家についた。


「お兄ちゃん、おかえり」


「・・・」


ただでさえ、疲れたんだ。義妹の相手なんかしたくない。


「どうした・・・の、お兄ちゃん。今日は」


「悪いけど、話は後にしてくれよ。」


「う、うん。でも心配だよ」


「・・・だから、心配は辞めろって言ってるじゃないか」


思わず怒鳴り声を上げてしまう。


「ご、ごめん」


「・・・」


優はそのままトイレに向かう。



そして、トイレで叫び声を上げた。


________


義妹視点


お兄ちゃん・・・きっと春さんか夏さんのどちらかだよね。



心配・・・はもうお兄ちゃんにとっては嫌味だよね。


「・・・」

 

今日もあの時の癖でトイレにこもちゃったな・・・


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