③紀元前5~2世紀まで

紀元前5~2世紀その1・東アジア

 続きましては紀元前499年~200年までの3世紀を取り上げたいと思います。


 この時代まで来ると、各地域ともども大分発展してきています。これまで、ちょっと遅れ気味だった中国も派手になってきました。

 ということで、この時代はまず東アジア、続いてオリエント地域、最後にヨーロッパ地域と行きたいと思います。


 東アジアといっても中国単独では維持できないので、インドも加えます。結果としてこのような候補が選抜されました。


(マガダ)アジャータシャトル

(マウリヤ朝)チャンドラグプタ、アショーカ

(秦)商鞅、考公、呂不韋、始皇帝、李斯、王翦おうせん

(楚)項羽

(趙)武霊王

(西漢)劉邦、蕭何しょうか、韓信、張良

(匈奴)冒頓単于ぼくとつぜんう


 人数は少ないですが、華々しい人が増えてきました。

 ちなみに、劉邦一派と冒頓単于は紀元前200年以前で扱うか、以後で扱うか微妙なところなのですが、劉邦が漢を建国したのはBC202年で、この人の場合はその時点で主要な役割を達成しているので前で扱うことにしました。

 冒頓単于の在位期間はBC209~174年。なのでBC200年以降の方が長いのですが、漢に勝利した白登山の戦いがジャストBC200年なのでこちらも主要業績はこの時点で達成したものと判断しました。



 で、一番上の人以外は世界史の教科書クラスで出て来る人ですので、中々選ぶのが大変ですが、全体トップ10候補としては始皇帝、アショーカ、冒頓単于、劉邦、商鞅を選ぶことにしました。


 長江流域まで広がった中国を完全に統一した始皇帝の実績はやはり図抜けています。自分を最初に、一、二……という形にしてほしいという夢はかないませんでしたが、中華皇帝の仕組みを作り上げた点も強く、やはりトップは間違いないでしょう。


 次に来るのはインド地域を一気に拡張したアショーカ王。仏教に帰依したなど、エピソードが多い点も評価できますね。


 そのアショーカと競り合いそうなのが冒頓単于。遊牧民の帝国が具体的に知られるようになったのはこの人からですね。

 まあ、資料がないだけでスキタイの方がもっと先で負けないくらい勢力が強かったかもしれませんが(汗)


 劉邦は始皇帝と比較すると分が悪いのと、冒頓単于には手痛い負けを喫してしまった点でこの順位ですが、これは相手が悪すぎた点も大きいですね。前の時代なら余裕でトップ取れたはずです。


 秦を発展させた考公と商鞅のうち、改革をした商鞅の方が5位。ただ、この人と劉邦の間にはかなり差がある感じです。


 チャンドラグプタもインド初の広範囲王朝を築いた点は捨てがたく、また、改革という点では武霊王も忘れてはならない存在といえるでしょう。

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