青いバラ

 かつてなら よろこめて あおきバラ


 .☆.。.:*・゚


 青いバラが咲くなんて、かつては「不可能」と呼ばれていたから。

 もしも、青いバラが咲いたなら、喜ばれていたのだろうけれども。

 

 かつての不可能が、実現してしまった現在いまとなっては、

 その喜びも感じられまい。

 例え、青いバラの花が咲いても、かつてのように喜んでくれる人はいないであろう。


 かつてなら、

 あなたと添い遂げることなど「不可能」と思えていたのだから。

 とはいえ。

 今更いまさらながらに、あなたに呼ばれても。

 

 あなたと同じ時間を過ごせることの喜びは、

 かつてのようには ありますまい。


 互いを縛るかせが外れたわけでもなしに。 


 ――今更いまさらながらに わたしとの逢瀬を望み、喜ぶ あなた。

   わたしの心中しんちゅうは けっして あなたに伝えないわ。

   わたしが、手放しで 喜ぶことなど 無い。


 青いバラは、やはり 容易に手に入れられるものでは ないのでしょうよ。


 あなたにとっての、

 わたしは「青い薔薇」であるのかもしれないわね。




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 青いバラの花言葉

 

 「不可能」


  .☆.。.:*・゚

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