No.20 それが、きっかけだったね

-お風呂-

シャワー。水の雫が降り注ぐ。

今日の汚れを浄化して。

湯気むりとシャボン泡が交じり。

Luxの香りが、心地好くしてくれる。

私ーーー

(鍵)キィアスとーーー

手を繋いじゃったんだよねーーー

うーんーーー

なんだろう、胸が、キュウッ…て なるーーー

しんどいなぁーーー

これはなんだろうーーー…わからないよぉーーー


「鍵くん………。」


ぽーっとするよ…

鍵くんと今日の出来事…

不思議だなぁ…


『………ちょっと、鍵くんかっこよかっっかも。』


なんて。


「セイントセイバーさんは、どう思う?」

お風呂も護衛致すセイントセイバーさん。


何故ならば今日の出来事の後。

三昧だからです。


「鍵と申す男の子ですね鎖が選んだ道を進む事でしょう。」


「選択肢?」


「もう1人、枷と申す男の子がおりましたね。彼の気持ちも、大切にしてあげましょうね。」


クエッションマーク。


「それは、どういう事柄なの?」


「…では話を変えましょう。今日出会った"黒いローブを被った男"に気をつけてくださいください。鎖。」


「あ、うん。あの人だね、全身全霊漆黒の人。」


「そうです。鎖を探していたのかもしれません。もしくはヴァース…。」


「ヴァース…?」


「…いえ。なんでもありません。」


セイントセイバーは姿を光の珠に変えると鎖と一緒にお風呂に浮かぶクレイドルに入っていっぱい…

鎖とセイントセイバーはお喋りをしました。

鍵くんの事や、枷先輩風の事や、パパとママ…そして、学園の皆の事

私達は、事あるごとに、より、なかなか慎みを深め合いました。

私、セイントセイバーさんが居てくれて、よかったなぁ。

もしも、私が"賞"を取られていなかったらセイントセイバーさんとは、出会って居なかったんだなあ…。

人と臆すること無く接点できる事、奇跡みたいだ。

ふと、思った。

セイントセイバーさんとであえっのも、この出逢いって…"マーちゃん"の御影なんじゃないかなぁ…って、答えにたどり着いたかも。


そんな気持ちになりました…!


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