第6話

それでおしまい。

いや、はじまりなのか。

わたしは闇のなかに横たわっていた。

失血がひどくて意識がもうろうとする。

スマホはバッテリー切れだ。

助けを呼ぼうにも声がでない。

そもそもだれも通りかからない。

山奥だからか? ここはどこなんだ?

わたしはいったいどこでなにをしているんだ?

助かったとしても今回の件でクライアントに殺される。

殺されなかったとしても借金まみれだ。

なにもかも嫌になって思考停止した。

いや、できなかった。

いろいろ考えてしまって苦しくなった。

それでオレンジデコイに頼ることにした。

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