ナースは動じない 1
私の一番古い記憶は、夜中に天井がぐるんぐるん回って、怖くて泣き叫んでいたこと。
三種混合ワクチンの1回目を接種後に高熱が出たらしい。
「天井がぐるぐるするー!」と泣き叫ぶ私に、「お目めつぶってごらん」となだめる母。
「つぶっても回ってるー!」と泣き止まない私。
高熱でめまいが酷かったのだろうが、普通の母親なら即救急車だろう。
だがワクチンの副反応だとわかっていた母は、ひと晩中私を抱き抱えて、看病してくれた。現役ナースは動じない。
が、本来はあと数回接種しなければいけないはずの、そのワクチン。
「あんた死にかけたから、あとはやめた!」
母よ、私の免疫は大丈夫なのか……
まぁ、幸い何もかかってないけど。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます