第7話

秋視点


「痛い!!」


「痛いじゃないよ!!優先輩の気持ちを考えたら、こんなの全然だよ」


「・・・っ、」


私だって、本当は優と別れたくなかった。だけど他の子も優のことが好きだったし、


妹だって、ずっと狙ってくせに、


母「秋、もう大学は辞めなさい」


「そんな、お母さん!!」


父「こんなこと、やらかして、家に居られると思うなよ!!ただでさえ、落葉のこともあるんだし」


秋「そんな、私は、私はどうなるの?」


妹「それはこっちのセリフだよ!お陰で私もクラスメイトから酷い目でみられるし、」


秋「・・・っ」


妹「なにより、私の友達が私と居るから周りから一緒に虐められるの!!アンタのせいで!!」


妹は元から他人思いで、私や友達、優にとっても優しかったし、懐いていた。だから当然ヒロのことなんて言えるわけがなくて、


父「最後にお金はやる。だけどもう、秋も20だ。あとは自分でどうにかしろ」


秋「そんな、お父さん!!」


私に行ける先なんてないよ。基本ずっとあの二人とヒロと・・・優しかいなかったし、


母「ごめんなさい。私ももう庇いきれない。」


秋「お母さん」


妹「二度と帰ってこないでね」


そんな、そんな・・・

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る