最後の恋文
書いては消した文字の方が
多くなってしまった手紙は
すっかり
結局、出せないまま
でも捨てられずに
ずっと机の引き出しの奥にある
痛々しいほど無知であった
愚かしくもひたむきであった
震える文字に込められた想い
今はもう遠い日々と
今はもういない貴方への
あれは
出せなかった最後の
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