八月も終わり
残暑なお厳しき折から
それでも八月は終わり
暦は進んでいくのです
生きるというのは
まことに思うに任せぬことばかり
熱を含んだ息を
溜息とともに吐いて
そういえば今年は
あまり窓を開けられなくて
風鈴が鳴らなかった
やっと、夜
遠くで
打ち上げ花火の音が聴こえます
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