地球の走馬灯

空気が喉を締め上げる

陽射しがいつか凶器に変わる

空は今日も青いけれど

夏という季節を

変えてしまったのは

いったい誰なのか

地球の哭く声に

項垂れるしかできずに


あの海、あの空、あの風

今は遠くなって

懐かしい想い出でしかない


あの、季節


わたしたちは

密閉された四角い部屋のなかで

冷房で命を繋ぎながら


地球の走馬灯を

みている

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