鳴らない風鈴

辛うじて被っている

大人の仮面が

剥がれ落ちそうで

弱さの自覚はあったけれど

自分の脆さというものを

再認識させられて


まだ、おさまらぬ

熱気のなかの夕暮れ


灯りをつける気にもならず

細く息を吐く


まわりつづける扇風機


鳴らない風鈴

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