不快指数

世界が湿っている

梅雨の空は

繰り返し思い出すかのように

泣き止んでも、また

泣き続ける


わたしの輪郭は

じっとりした空気に

端から侵食されていく


張りついて

絡みつく全てを

キッパリ脱ぎ捨ててしまえれば

いいのだろうけど

もうそんなに

身軽ではないから


扇風機が首を振りながら

風を送ってくる

慰めのように


こもる芯熱で滲む汗がしみて


わたしは汗疹あせもの痕を

無意識に掻きむしってしまいそう

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