第14話青もみじ

雨上がり ひときわ映える 青もみじ

  目に爽やかに 涼風吹かせ






紅葉といえば、赤。赤く色付いていて、手のひらのような形をした葉ですよね。唱歌「紅葉もみじ」の歌詞にあるように、夕日に照らされて輝く紅葉なのではないでしょうか。当てられた漢字だって「紅い葉」ですものね。


もみじと呼ばれるのは一般的にはカエデ科やムクロジ科、フウ科の葉のこと。植物分類上は「もみじ科」と云う分類はないのですって! わたしたちが「もみじ」と呼んでいる樹木は、手のひらのような形をしている、切れ込みをいくつか持った樹木のことなのですね。


昔の日本人は青と緑を区別して見ていなかったようで、4~5月のみずみずしい新緑のもみじや6~10月の生命力溢れる深い緑色の葉も、青もみじと呼んでいたのだそう。確かに言い回し的にも、「ミドリもみじ」というより「アオもみじ」言った方が、収まりが良いというかきれいに聞こえるというか。(※緑色を阻害しているわけではありません。緑色大好きです)


でもね。漢字で書くと「青紅葉」。堂々と青色と紅(赤)色が並ぶのに、思い浮かべるのは緑色。

混色して紫色にならないのも面白いと思いませんか?



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る