『おっぱいと生理』
rinna
おっぱいと生理
女性なら、ある年齢がくれば必ず訪れるもの。
『生理』
生理になる年齢は、早ければ小学生、最も多いのは中学生、それでも来なかったら、病院で調べてもらう必要がある。
健康な人であれば、一ヶ月に一回訪れる。
けれども、体調によっては、二ヶ月来なかったり、数える程度しか来ない場合もある。
ワタシは、生理なんか来ない方がいい。
ずっとそう思っている。
はっきりと、『生理』って言葉を耳にすることはあまりないのかな。
皆、『アレ、来ちゃってて』
『アレだから』
そう言っているのを聞いたことがあると思う。
実際、ワタシも、『アレ』と言っていた。
ただ、学生の頃だから、『生理』と言うと途端に生々しく感じてしまうからなのと、周り(特に男子や男性教諭)に生理であることがバレたら恥ずかしいって雰囲気があったから、『アレ』って言うと話が通じた。
しかし、生理が来る前に、もうひとつ、からだの変化が訪れる。
それは、『おっぱい』が膨らむこと。
ある時期(第二次成長期)から、ほんのり『おっぱい』が膨らんでくる。
けれども、それが激痛なのだ。
チク痛というか、チチ痛なんだよ。
洋服が触れるだけで痛いんだ。
だから、友達とふざけあっていると、おっぱいを触られるときがある。
それが、これ以上に無いくらい激痛なのである。
その時は、『痛い!』『何するの!』『触らないでよ!』と殺意が沸いてくるほど。
実際に放った言葉は、『痛い!』だけ。
『触らないでよ!』なんて言えなかった。
その場の空気もあるし。
生理前は特におっぱいが張って痛いのだから、不意に触るのは止めた方がいいだろう。
ビンタと暴言が飛ぶかもしれませんからね。
思春期の頃は、常におっぱいが痛かった。
それに、ワタシは、身長が低いのに胸の成長は他の人より早くて、ワタシはそれが嫌だった。
嫌だけど、ブラジャーを着けようとしたのだが、どうしても痛いのだ。
そういうものだろうと思っていた無知な中学生だったワタシ。
けれども、それが後に、サイズが合わなかったブラジャーをしていたことが判明して、中学生の平均的な胸のサイズより大きいことが分かりました。
ブラジャーが痛すぎて、スポブラ(スポーツブラ)ばかりしていたワタシ。
もしかしたら、成長期にブラジャーで胸を押さえつけられて無かったから、おっぱいが大きくなったのかも知れない。
断言はできないのだけれど。
ワタシにとってそれは、全然嬉しいことでは無い。
動くと、胸が痛いし、体育の授業なんて最悪だ。
走れば、揺れる。
揺れれば、痛い。
それに、胸の形が出る体操服が嫌だった。
半袖にハーフパンツの体操服だから、いつも、胸の形が分からないように、猫背で歩いていた。
走るときも猫背で走っていたから、当然タイムは遅くなった。
それに、体のラインが出るのが嫌だった。
おっぱい、ウエスト、お尻。
おっぱいは猫背で誤魔化して、ウエストは、半袖をズボンに入れないで、折ってズボンの中に入ってます風を装った。
お尻は、ハーフパンツを一番大きいサイズを履いて、それに腰パンをして、お尻の形が分からないようにしていた。
今、腰パンしている中学生っているのかしら。
ワタシたちの時代だけかしら。
あの頃は、ちゃんとサイズが体に合ったジャージを着ている人は、真面目=ダサイって思われていたの。
だから、ほとんどの人は、やっぱり真面目=ダサイって思われたくなくて、腰パンしたりするのよ。
それで、ワタシは、女性の体の特徴を隠していたの。
今思うと、全然隠しきれてないと思うんだけれどね。
その時は、隠せていると思いたかったのよ。
それでも、ワタシは、体のラインを拾うジャージが本当は嫌で着たくなかった。
制服をずっと朝から登下校まで着ていたかった。
プリーツスカートは、お尻の形を隠せた。
ブレザーは、おっぱいの形を隠せた。
だから、体育の授業が無い日は凄く嬉しかったのを覚えている。
それに、自分の学校の制服が好きだったから。
校則はちゃんとあるけれど、校則ギリギリを狙って、スカートを短くしていた。
ベストが着られるほんの少しの季節は、嬉しかった。
可愛い制服だったから。
あと、もし、生理の時に血が漏れてしまっても、ジャージならすぐに分かってしまうけれど、紺色のスカートなら、目立ちにくいから、中学の頃の不安定な生理の時期は、ほんの少しだけ心強かった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます