斎国華譚 ~亡朝の皇女は帝都の闇に舞う~

多摩ゆら

登場人物と地名

1、登場人物


【暁の鷹】


李 雪華り せっか:主人公。武装組織「暁の鷹」の副首領だが、その正体はかつての皇女である朱香紗しゅ こうさ。男言葉を操る怜悧な美女。


尚 航悠しょうこうゆう:「暁の鷹」の首領で雪華の相棒。女と酒と煙管キセルが好きな色男。


伯 飛路はく ひろ:物語序盤で仲間に加わる赤毛の青年。軽そうにふるまっているが育ちの良さが垣間見える。


陶 松雲とうしょううん:古株の仲間で組織の三番手。雪華と航悠に振り回される常識人。

葉 青竹ようせいちく:組織の金銭管理を主に担当、糸目で痩せ型。藍良に惚れている。

白 梅林はくばいりん:小柄で童顔。雪華にベタ惚れだが相手にされていない。青竹とは犬猿の仲。


【陽帝宮】


胡 龍昇こ りゅうしょう:二年前に即位した現皇帝で雪華の幼馴染。治世は安定しており人望も厚い。黒髪黒目で生真面目な性格。


・ジェダイト・アル=マリク:陽帝宮に滞在している隣国シルキアの外交官。銀髪碧眼の美丈夫。


【薫風楼】


藍良あいら:高級妓楼・薫風楼の看板妓女で雪華の親友。色恋話が好きなあでやかな美女。

春蘭しゅんらん:藍良の妹分の妓女見習い。控えめで素直な性格の少女。



2、国名と地域


【斎】

天亮てんりょう大陸の東端に位置する、皇帝が治める帝国。比較的気候の穏やかな農業&商業国だが鉱物には恵まれず、隣国シルキアからの輸入に依存している。

物語の主な舞台は帝都の陽連ようれん。陽連のある皇帝直轄州を、北奏ほくそう西峨さいが南斗なんと東匠とうしょうの四つの州が取り囲んでいる。


【シルキア】

斎の西の隣国で、砂漠とオアシスの王国。王都はウィシュガル。

鉱物に富むが海運に恵まれず、表向きは友好国だが斎の港を狙って水面下で対立している。国王が専制を敷いているため政情はやや不安定。

奴隷制を維持しており、自国女性の国外渡航を禁じている。また外国人女性が入国することもできない。



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