第41話【底なしVS帝王】

セブン「俺の力を見る前にお前の力を見させてくれ」

俺は対峙している悪魔、レンにそう伝える。すると奴は赤い文字が大量に書かれた黒い空間を展開した。

ブン!!!

レン「底見えぬ力に絶望するといい」

俺はそのまま落下する感覚を覚える。実際は落ちていないのだろうか、地形が変化したような気配を一切感じない。空間の特性か?

セブン「解放された力でなんとかできるのか...?」

すると赤い文字が俺の脳に強制的に入ってくる。

ズズズズズズズズズズズ...

セブン「うっ!!螟ァ鄂ェ縺ォ貅コ繧後※邨カ譛帙○繧ってなんだ!?ノイズが入って聞こえない!」

ー蜻ス蜑翫l縺ヲ譫懊※繧ー

ー縺薙%縺九i蜈医↓雕上∩蜈・繧九→豸域サー

レン「押し潰されてしまえ」

フッ...

俺は危険を感じた。本当に危なかった。目の前に大量の赤い文字が襲いかかってきたんだ。

セブン「全部受けてたら...廃人になってたぞ」

レン「我はエネルギーランクSSSだ。S+ごときがどうにかできる問題ではない」

レン(にしてもあの技をどうやって突破したのだ...?)

俺は一時的に力を蓄えてオーラを出す。そしてあのとき得た力を扱ってみる。

セブン「帝王カイザ、俺に最大限の力を!」

ビュン!!!ドーン!!!

そのとき、俺に向かって水色の雷が降り注ぐ。

ーいいだろう。私の力の一部を与えてやるー

ブワァァッ...

その雷に当たると、俺は今までにない力を得た。これなら戦える...!

レン「エネルギーランクSS+!?そこまで上げてきたか...!」

セブン「いくぞ!」

そうして俺とレンは激しい近接戦を繰り広げた。瞬時に相手の攻撃を読み、最小限の動きで回避して相手に攻撃をする。こんな読み合いが続くと体力勝負になる。

セブン「くそっ!」レン「当たらないだと...!」

ハル「セブンさん、身体が脳に追いつくようになってきましたか。ここからが成長ですよ」

ボフッ!ドガッ!ヒュン!ブゥン!!

レン(クソ!緩急を加えても読まれる...だったら!)

セブン「きた!オラっ!!」

レンが動きを止めたので脳天に一撃を入れる。しかし

レン「今だぁ!」

シュッ...

なんとレンは超ギリギリでその攻撃を回避し、俺の懐に潜り込んだ。

レン「もらったぁ!!」

セブン「帝王・点壁カイザ・てんへき

ガァン!!

レン「あっ!?」

レンは俺が作った小さな壁で攻撃が防がれた。俺はすぐさまレンの伸びきった腕を掴み、ねじる。

ゴキッ!!!

レン「うあぁ!!」

セブン「隙あり!」

ドゴォォ...ドォォン!!

レンが痛みで動きを止めたのでヤツの土手っ腹に蹴りを入れてやった。そしてレンは近くのビルの壁に衝突する。

セブン「んなっ!?」

しかし俺は見てしまった。そうか...こいつは能力だけじゃないんだ...悪魔なんだ。そう再認識する。

レン「膝の関節が砕けたなら再生する。当たり前のことだ」

セブン(まずいな...今は一時的に押してるだけだ。泥沼化してるこの戦いでは俺が確実に不利になる)

セブン「ここは都合により逃げさせてもらう」

ハル「えっ...えぇ!?」

レン「なんだと!?」

俺はハルと一緒に拠点へ走り去る。にしてもあいつは強かった。もっと強くならないといけないな。

レン「セブン...絶対に殺してやる!」

次回に続く!

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