かっこ悪いかっこ良さ

「この後、どうする?」

 立ち飲み屋で知り合った若い女が俺に擦り寄る。

 時刻は23:48。終電が近い。


 覚悟を決めた。


 冷やを呷り万札をカウンターに叩きつけたと同時に一気に駆け出し店を出た。


「今から帰る…っと」

 メッセージを送り、電車を待ちながらストゼロを啜る。

 妻よ、俺は勝ったぞ…!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る