【第2回カクヨム短歌・俳句コンテスト短歌の部】碧落に包まれて

ねくしあ@カク甲準備中乞うご期待!

碧い夜 生の終幕 夢に見て ここにはないと 気づいて閉じた

 春や秋の日没後、少しの間だけ空が碧いじゃないですか。

 それをぼーっと眺めていると、なんだか人生がこれ以上ないような気がしてくるんです。人生が続くような気がしないんです。

 だけどもそんな事はなくって、不幸さえなければきっと僕はこの先も生き続けるはずです。例え引きこもったとしても、死んでいないだけでも「生きている」んです。


 今自分が見ている碧い夜には人生の終わりなんかなくって、まだまだ未来があるんだ――そう気づいて、そっと窓を閉じた。


 そんな実体験と思いを短歌にしてみました。

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