52日目「引退やめます!」


 引退報告をしたところ、「やめるなんてもったいないです!」とコメントがありました。

 

 自然と涙がこぼれてきました。


 数は少ないのかもしれないけれど、わたしの作品を待っている人がいる。

 DIABLEという自信作もある。

 それだけで、わたしは立ち上がれる。


 自分にそこまでの底力があったのだと言うことに驚きながら、前を見つめました。


 そうだ。こんなところで挫けちゃだめだ。諦めちゃだめだ。


 わたしがもし物語の主人公だったなら、これは作中の試練のひとつなんだ。乗り越えられない試練なんて、ないはずなんだ。


 この先にハッピーエンドが待っていると信じて。

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