12日目「親に感謝しなきゃ」



 小説を書いたり、読んだりしていると、時たま浮かんでくることがあります。

 それは親への感謝です。


 わたしは決して頭が良いわけではありません。見た目も並よりかは下です。話も面白くなく、流行にもロクに追えなかった。

 そんな女子に明るい生活などなかったんです。

 小学・中学・高校と、あまり振り返りたくない十数年間を送ってきました。


 でも、ようやく・・・自分が本腰を入れてやれることが見つかった。


「ようやく会えたね」。そう言ってもらえたような気持ちでした。


 したこともないですが、恋なんかもこんな気持ちなのかもしれませんね。

 出会った瞬間から、自分の人生が突然光り輝いて見えるんです。ただの石からダイヤにでも変わった気分です。

 

 その時にしみじみと思ったことは、この出会いが実ったのは、ここまで育ててくれた親のおかげということ。

 こうやって大学にまで入らせてもらって、わたしに機会を与えてくれたんです。


 ありがとう。


 今日は、母の家事を手伝ってみようかな。

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