詩はより近くに

青色 モヨウ

 燦穂

黄金の穂に手を滑らせたら

ぎゅっともう片方が

横なびく夕暮れに冷えた夜風


足がいたいや

鼻をすする音で静かに笑い合う

胸が苦しくなるほどの思い出

小さな幸せが欠伸をして待っている

あなたの横は温かい安寧があった


あの道にはあなたがいて

笑顔が散らばって悲しさが眠っている

起こさないように拾う僕がいて

またこうしてオレンジを思い出してる


いつかの優しさがありますように

いつかの思い出が輝くように



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