食べ物を 題材にして 詠む俳句

雨宮 徹

食べ物を 題材にして 詠む俳句

甘酒を 飲んで大人の 気分かな


餅のよう 伸びるよ母の 世間話


豆投げる 日頃のストレス 発散に


こんにちは つくし告げるよ 春の訪れ


そうめんの ように流すよ 説教を


真夜中に 食べるアイスは 罪の味


将棋界 盛り上がらせる 勝負飯


食べすぎて 乗るのが怖い 体重計


回らない 寿司は私に 荷が重い


食品の サンプル見て鳴る 腹の虫


ダイエット さなかに食べる 焼肉を


冷蔵庫 開けてもないよ 僕の分


五等分 ピザ切り分ける 四苦八苦


ご飯粒  ほっぺにつけても かわいいよ


嘘をつく りんごのように 真っ赤かな


お風呂から 出て飲む一杯 至福かな


義務感で 参加しないよ 飲み会は


不器用な 父の弁当 ありがたく


行きつけの 店の閉店 いと悲し


フレンチの マナーが分からず 恥をかく

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