いたづらにさみだるるのみ我が恋は ながくもがなと聞きしばかりに


・「いたづらに」

形容動詞。ナリ活用「いたづらなり」の連用形「いたづらに」。

ここでは「虚しい」「無意味だ」の意味。


・「さみだるる」

動詞。自動詞ラ行下二段活用「五月雨る」の連体形「さみだるる」と、自動詞ラ行下二段活用「さ乱る」の連体形「さみだるる」の掛詞。

「さ」は接頭語。

「五月雨のように乱れて」の意。


・「のみ」

副助詞。体言、連体形、副助詞などに付く。

ここでの意味は用言を強める用法で、「ただ……している」。


・「は」

係助詞。感動・詠嘆を意味する。


・「もがな」

終助詞。「……であってほしい」。体言や形容詞、形容系に付く。


・「聞き」

動詞。カ行四段活用「聞く」の連用形「聞き」。


・「し」

助動詞。過去を示す「き」の連用形「し」。


・「ばかり」

副助詞。体言や連体形に付き、限定を表す。


・「に」

格助詞。ここでは「……ために」。

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