第35話ずっとずっと好きだったの・・・

自衛隊員に促され渋々僕をタクシーに乗せてくれた。


「タクトくん好きよ。っ明花と別れて・・・!」


美幸が呟く。初耳だった。


繋いだ手を美幸の父親に「手を握るな離せボケ!」

僕を見て怒鳴った。

 泥酔していた美幸は、構わず、「好きよ、ずっとずっと好きだったの・・・。」

 うわ言の様に呟く。

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