再会
城の広間の一角では、仮設の病院のようなものが出来ていました。
そこでフィリップ神父が暴動で怪我をした人達を集め、傷の手当てをしていました。
マザーグースやへスラー、子供の家の人達も一緒です。
「ミハエル王子ご無事で!ルビーに連れて来られたと聞いて心配していました。」
「フィリップ神父!お久しぶりです。誰か、ルイを知りませんか?」
「ルイ様ですか?」「それは私にも、、、」
フィリップ神父とハミルトン警部がそれぞれ答えあぐねていると、
「ミハエル!ルイはここよ!」
「ケディー!どうして此処に!?」
ミハエルにルイが答えます。
「ケディーが助けてくれたんだ。彼女の僕は無事だ。」
「ルイ!ケディー!無事で良かった!本当に、、、」
ミハエルは二人の無事に安堵し喜びました。
フィリップ神父達に気付いたケディーが声を掛けます。
「神父様!みんな!」
「ケディー!久しぶりだね、元気そうで良かったよ。」
「元気そうで良かったわ。」
「二人とも久しぶりだな!俺はまあ、元気にやってるさ。」
神父、マザーグース、へスラーがそれぞれ応じ、再会を喜び合いました。
「このような時に何だが、君達は今どうしているんだい?」
「今はゴールド島という所に居ます。僕達は男の子と女の子が生まれて、、、」
フィリップ神父の言葉にミハエルが答えます。
ふと、広間が一層騒がしくなり、見ると、民衆がルビーを引きずり回していました。
「へ、兵士達、わらわを助けてくれ」
「黙れ!このまま国中を引きずり回してから殺してやる!」
「そうだそうだ!」「やっちまえ!」
人々はまるで夜叉のよう、兵士達は民衆に囲まれ身動き取れず、中には民衆と一緒に暴動に参加している者までいました。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます