5/20 心療内科②

 5月20日。曇りのち晴れ。


 心療内科の日。

 7時ごろ起きる。朝ごはんを食べる。お見送りの後、洗濯もする。それから、今日の診察で言いたいことをメモにまとめる。

 9時ごろ出発。


 10時から診察。

 最初に言及されたのが、前回の採血の結果だった。私はどうやらコレステロール値が中年のおっさんくらいあるらしい……。「単身赴任してビールと焼き鳥ばっか食べてるおっさんみたいな数字だよ」と主治医に笑われた。そしてコレステロール値を下げる薬も出された。ぴえん……。

 採血をしたのは5月7日で、まだこちらに来て2週間経っていなかった。ということは、絶対島での食生活がよくなかったよな……。おやつは多かったし、肉中心で揚げ物も多かった。島だと自発的な散歩くらいしか運動もしないし……。そういうことな気がする……。


 気を取り直してメンタル面の話。「就活を始めた途端、不安と動悸がすごかった」ことを言うと、抗不安薬を追加された。普通の内服薬と、不安が強いときに飲む頓服薬。今飲んでいる双極の薬(エビリファイとラミクタール)は強い薬なので、いずれ抜いていきたいというのが主治医の意図らしかった。

「どんな仕事に就きたいの?」と主治医。

「WAIS(知能検査)では言語能力が高いらしく、前の心理士にはライター系の仕事がいいんじゃないかと言われた」と話すと、主治医は「うーん」と腕を組んだ。

「僕的には、まずは普通の事務職とかについて、3年くらい様子見て、『双極の症状が落ち着いている』っていう実績を作った方がいいと思うよ」

 実に正論だ。初めて医療従事者に現実的なアドバイスをもらったかもしれない。


「ひとりでの就活が不安で仕方ないので、就労移行支援事業所を使おうと思っている」と話すと、主治医が「じゃあここがいいよ」とパンフレットを渡してくれた。事業所の中には助成金狙いで阿漕なビジネスをやっているところも多いらしいが、その中で比較的信頼できるところなのだという。「○○って知り合いがいるから電話してごらん」と言われた。

 それから、「カウンセリングを受けてもいいとは思うけど……保険適応じゃないからなあ……」と主治医。カウンセリングは正直受けたいが、保険適応外となると1回5000円はする……。島では保険適応だったからなあ……。これは保留にして持ち帰る。


 薬をもらって帰路につく。コレステロールの話があまりにもグサッときていたので、お昼にとりあえず海藻サラダを買う。あと納豆巻き。

 とぼとぼと帰宅。薬が増えたのでしばらくは頻繁に様子が見たいと、来週の月曜に予約を入れられたが、その日は友達に会う約束をしていたのを帰り道に思い出した。ということでさっそく病院に電話をかけ、予約を変更してもらう。あと、主治医に紹介された事業所にも連絡をしてみた。前に電話したところよりも丁寧なヒアリングがあった。実地に行くのはさっそく明日に決まった。

 あと、前に見学の予約をした事業所にも電話をかけた。本当は「違うところにしたいので」と言いたかったが、なんとか穏便に済ませられる方法はないかと考え、「予定が入ってしまったのでキャンセルでお願いします。予約のとりなおしはまたこちらから連絡します」と言ってみた。これでこちらから連絡しなければバックレられるかなという打算。しかし、先方の方が一枚上手だった。「では、月末ごろに様子を伺いに電話を差し上げてもよろしいでしょうか?」と言われ、いやとは言えなかった。

 次に電話がかかってきたときには正直に言わなくては……ぐぬぬ……。


 午後は勉強。試験形式のを2回分やる。やはり170点代。うぬぬ……。疲れたので4時ごろお開きにして、漫画を読んでいると、バイト先から電話があった。「5月はいつ出れそうですか?」という話だった。空いている日を答えたら、22日と25日に決まった。初出勤……! 緊張してきた……。


 そんなこんなで6時半になり、つるさんが帰ってくる。夕飯はきゅうりの塩昆布和えと鮭。どことなく健康を意識したメニューになった。

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