小6後編 妹VS睡魔 ※眠気に惑わされてはいけません。
これは前編を読んでから読んでくださいね!
大丈夫?
ここにいるのは前の話を読んだ人だね?
じゃあ、後半の闘いのはじまりはじまり~
—————
誕生日1週間前、すべて用意は終わっていた……とは言えなかった。
やっぱり、絵を描くのが苦手&遅い私には1か月あっても、たくさんの絵を描くことなど無理だったのだ。
まだ描きたい絵はたくさんある。
でも時間はないっ!!
さすがに「じゃあ描かなくていいか」で終わらせたくはない!
そうして、下校中(下校は姉とは別だった!)にひたすら考える。
時間がない、けどたくさん描きたい。
この問題を解決する方法はっ?
――ない。
いや、正確にはある。
また真夜中の闘いとなるのか――いやっ、それは嫌だっ!!
あまりのピンチに私の頭はフル稼働。
深く考えていたせいで、赤信号渡ろうとしましたね。すぐに友達が腕を引っ張ってくれました。危ない……。皆さん、どんなに悩んでいても考えていても信号は確認してから渡りましょう。私が言うのもなんですが。友達に感謝です!ありがとう!
さすがに「どうしたの?」と心配され、私はすべてを話します。
まあ、そこそこ信頼できる&仲の良い友達なので、一緒に解決策を考えてくれました。
「夜が嫌なら朝描けば?」
な、なるほど!!
朝の時間を削って描くってことか!
確かにそれなら途中で起きなくていいし、目覚ましかけておけば起きれるし、ナイスアイデア!友達に後光がさして見えました。まぶしい……(>_<)
感謝感激です!!ホントにありがとう!!
ということで、今年は名付けて
「早朝の闘い」だっ!!
―――――
いざ、決戦の時!
目覚ましは4時にセット。
朝起きるのは苦手ではないから、さすがに寝過ごすことはない……はず。
うん、大丈夫……だよね?
ベッドに入って10秒後、私の意識は途絶えた。
―――――
――ピッピッ……。
あ、れ?
もう6時半?
あくびをして目覚まし時計を確認するけど、そこに表示されているのは4:00の数字。
え、今日なんかあったっけ……。
なかったはず。
ええい!!もう考えるのもめんどくさい!
おやすみ~。
―――――
次に目を覚ましたのは1時間後。
5:00
まだ寝れる……けど、何か大切なことを忘れている気が……。
だめだ、眠気が……。
――――
その次に目を覚ましたのは、1時間半後。
6:30
なんか今日は全然寝れなかった気がする。
しかも忘れちゃいけない『何か』を忘れている気が……。
いつも通り私は朝ご飯を食べ、学校に向かった。
―――――
「朝起きれた~?」
「え?」
「え?」
まさか、とでも言いたげな友達の姿に私の頭は混乱。
「え、朝起きて絵を描くって言ってたじゃん。まさか忘れてたとか言わないよね」
私の体に衝撃が走りました。
どかんっ!と雷に打たれました。
「そのまさかだよ。思いっきり3度寝した」
ビビビッビビッと感電している私はなんとか言葉を返す。
ハハハ、私はバカか。ハハ……。
乾いた笑いを浮かべることしかできません。
友達はそんな私を見てため息をついてました。ハハハ……。
早朝の闘いは、こうして幕を閉じました。
―――――
いや、まだあきらめちゃいけない!
早朝の闘いはまだ続いている!
と、次の日こそ4時に起きてせっせと描きました。
いやあ……小6のときも大変だった。
誕生日当日、しっかり渡しましたよ。
確かに喜んでくれましたが……察しのよろしい方はもうお気づきでしょうか。
はい、しっかりバレてました。
これはこの話を書くにあたり、姉から聞いたことですが、私の机に積まれた大量の本を見た姉が「もしかして……」と気づいたそうです。
この話も初めて知りました。
よって、2度目の闘いも見事敗北となったのです。
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