第6話 カメムシの臭さ

 私の祖父母の家は山の中にあったので、庭には草がたくさん生えていました。


 それはもう子供一人分ほどの背丈があるんじゃないかと思うほどである。


 子供の時の私はもちろん今よりも背丈が小さかったので、これだけ長く生い茂っている草を見て少し驚いていたりもしました。


 また、虫も多くいて、手で払っても次から次へと出てくるほどたくさんいました。


 もういい加減にしてくれ―――――と思っておりました。


 しかし、虫はそんなことお構いなしに自分の周りに現れていました‥‥‥。


 もうふざけんじゃないぞ――――――怒りが沸き上がり、手で叩き潰してやろう!! と手を動かしました。


 すると目の前にいた蟲を叩き潰すことに成功したのです。


 よっしゃ―――――!! と喜んでいましたが‥‥‥


 その直後強烈な臭さが漂っていました。俺はその臭い匂いを発している叩きつぶした蟲を見ました。


 なんと―――――その蟲はカメムシだったのです‥‥‥。


 気づいたときにはもうすでに遅く匂いが充満していました。


 カメムシだと気づいていれば叩かなかったものを‥‥‥。


 ☆☆☆☆☆


 

 その後、私はカメムシの臭い匂いが漂う部屋に居ました。


 最初は臭くてしょうがなかったのですが、だんだん慣れていきました。


 なれると、あれ少し苦い匂いがするだけじゃないかと思えてきたのです☆☆☆


 もはや少しおかしくなっていたのでしょう。いえ、鼻はおかしくなっていました(笑)


 私はそんな過去の自分をカメムシのにおいが充満する部屋で思い出しております。


 皆さんも田舎に来る際はカメムシを叩かないよう注意してください(笑)


 

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