物語の解釈

 ここが、ほんとうに素晴らしいところで。

 このことを書きたくて。

 この、先方が当方の物語に真摯に向き合ってくださった。

 そのことを、

 伝えたくて。

 記録に残しておきたくて。


 この「物語×音楽」のやり取りの中で、一番印象に残っているのが、この一連のやり取りである。


 まず、台詞の意味。

 そして、先方が物語をこう解釈した、という理解の答え合わせ。

 そこに齟齬が生じたということは、自分の書き方が未熟であったのだな、と反省させられたり。

 そういう捉え方もあるのだ、と気付かされたり。


 物語の解釈って、難しい。

 まして、他人の書いたものの行間を埋める作業というのは、

 どれほどの想像力を要するというのか。

 だから、それを成し遂げたことに対し、経緯を評さずにはいられない。


 また、自分の世界観を相手に伝えることの大切さも学ばせてもらった。

 どこまで意見を言ってよいのか、迷いながらも、

 自分の作品への理解を深めるため、と、

 告げたことが、後々 大きく影響するとは……。



 幾つかのやり取りによって、わたしが伝えたことをまとめると、以下のとおり。


 ・過去の想いが捨てられないリカ

 ・年上のお姉さん

 ・フルフレームのメガネ


 ・性別という枠にとらわれないリカ

 ・好きになった人が たまたま 男だった、女だった、というだけのこと

 ・相手の性別なんて気にしない

 ・とにかく、メガネ!!



 このように、主人公のリカちゃんについて、理解を深めてもらえたからこそ、あの素晴らしい曲が出来上がったのである。


 この部分は、とても重要であり、

 この擦り合わせがうまくいっていれば、この後の作業で大きな食い違いが生じることはないと思われる。

 と、後から気付いた。

 そう、

 ここから先の作業が、

 ここでの擦り合わせによって、とても順当に進んでいったのだから。



 


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