作品「Danny boy」

制作・FUTURE

について。

絶望から光を見つける物語。

　ダニー。目を閉じてみるとわかる。

人はぶつかり、衝突を繰り返す。　痛烈な魂の叫びが聞こえる。

　すれ違ったり、身体に痛みを伴わない事故。これはなんだろう。何を表現しようとしているんだろう。目を瞑って一日を振り返れば、言語化できないいじらしさとこれはよく似ている。

　誰か。これから先の未来、人とぶつからずして生きていけるだろうか。友情や恋愛もぶつかり合いの一つだとしても。

　真暗闇で足元のおぼつかない日々はあるだろうか。目をつむるべきことも、直視してしまうしんどさ。人は傷つき癒やされることを繰り返す。これが何回も何回も繰り返されることによって成長する。回数の不足が起因で、相手の気持ちがわからなくなるし、相手に反撃してしまうことがある。この物語には反撃が存在しない。感情の間がたっぷり確保されている。　

今目に見えている灰色の世界よりも、最後、ダニーには美しい世界が見えていた。目に見える事実ではなく、心で何を見たか。調和は、いつもあなたの隣に。