幕間茶番
いざ遊園地(アキト編
本編(46話)の裏での遊園地の一場面、アキトの気苦労
登場人物
神楽、アキト、シュメイラ、神斎、葛之葉
―――
神楽「遊園地!話しには聞いてたけど色々あるわ!」
シュ「アキト君、あれはなんだい!?」
アキ「ええい、子供みたいにはしゃぐなって!」
葛葉「初めて見る物が沢山ありますから、そういう反応してはいけませんか?ね、神斎」
神斎「そうだぞ、あ、ボクあれ乗りたい」
アキ「っく、コントロールし辛い面子を押し付けられた!」
神楽「いいじゃない!私も乗るー」
アキ「はぐれるから勝手に動くなって!列に並ぶんだよ!」
神斎「めんどくさい」
アキ「ダメだ、神様だからってルールを曲げるな」
シュ「苦労人だねぇ、ちなみにこれはなんなんだい?」
アキ「ジェットコースター」
葛葉「なんですか?それ?」
アキ「絶叫マシンというやつだな、常時では味わえない速度で走る乗り物だ」
シュ「だからさっきからキャーキャー聞こえるんだねぇ」
葛葉「楽しいのですか?」
アキ「人に寄る、楽しみ方は色々あるが…」
神斎「講釈は結構、行くぞ!」
神斎「…上に下に横にゆっさゆっさ…ウップ」
アキ「酔ったか」
シュ「脳が揺れてフラフラするぅ」
神楽「ねぇアキト!あれは?」
アキ「コーヒーカップ…お前神斎にゲロらせる気か?」
神楽「何か聞いただけよ」
葛葉「あの和風の屋敷はなんですか?」
アキ「…あれは…トイレだ」
神楽「オバケ屋敷ってあるわよ」
アキ「…そうか、俺は行かんからな!」
シュ「何故ー?」
神楽「よーし行くわよ!」ぐいぐい
アキ「辞めろ!誰か止めろ!いーやーだー!」
葛葉「あらあら」
神楽「んもう、作り物じゃない!」
アキ「…」
シュ「アキト君白目になってますよ」
神斎「いい大人がだらしないな」
葛葉「人には得意不得意がありますからね…」
神楽「次行きましょ!あのデカいの!」
シュ「ひひ、回ってます」
アキ「か、観覧車か…展望目的だが…」
神斎「だが?」
アキ「…二人乗りしてロマンチックな雰囲気を楽しむものだ」
神楽「…!?」
シュ「!?」
葛葉「あらあら…じゃあ神斎、私達お邪魔みたいだから…」
アキ「ま、待て!逃げるな!」
神斎「あー、僕は母さんと乗るから」
神楽「そうね、さっさと行きなさい!」
シュ「ひひ、負けられないよ?」
アキ「…火花散らしてる所悪いけど俺が二周すればいいんじゃないか?」
神楽「なるほど!」
シュ「どっちが先かだね!ひひ」
神斎「なんでそんなボロボロなんだ?」
アキ「心労だよ」
神斎「わからないな、皆楽しんでいるのに」
アキ「多分知らない方がいい話だ」
神斎「そういうものか?」
アキ「そういうものだ」
―――
葛葉「恋っていいですね」
神楽「未亡人に言われると重いわね」
シュ「あ、ちょっと気になる話」
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