第48話 ユルく創作論(イメージ:ノアール)

 書き始めた当初は漠然としていたキャラクターのイメージが、時間が経つと「当初の想定と違う」イメージになってたりする。



 個人的に、松本零士先生が好きです。単行本はかなり揃えてて、少女漫画時代からの作品を読んでます。なので私の場合は、キャラクターを設定するときの最初のイメージって松本キャラから始まってると思います。

 拙作『盾の乙女、異形に魅入られる~射干玉綺譚~』

https://kakuyomu.jp/works/16818093078700035730

のノアールさんは、黒い服を着たメーテル(『銀河鉄道999』)とか時野輪レイ(『魔女天使』)とかを思い描いてました。



 でも、少しすると「違って」きますね。先日、手塚治虫先生の『奇子』をパラパラと読み直しました。


「あれ?」


と思ったのが成長した奇子のカット。ノアールさんのイメージに近い?


 『奇子』は随分前に読んでましたが、ノアールさんを設定してるときには全然思い出しませんでした。

 地下牢で人間社会から隔離されて、純真無垢に成長したのが奇子です。

 奇子は『性欲の権化』になったけど、性欲と関係ないノアールさんは『食欲の権化』になりました。

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