第30話 月は無慈悲な夜の女王
米国ドラマ『ナイトライダー』・・・知人は「あの、どうしようもない車を、あんなに格好良く見せたんだから、すごいドラマだよ」と評価。ベースの「ファイヤーバード・トランザム」は、かなりクセが強かったらしい。
個人的には、搭載されてる人工知能がK.I.T.T.(キット)が「ジョーク好き」と言う設定が印象的だった。
ハインライン著『月は無慈悲な夜の女王』は、未来に「月が植民地化されて、月面都市を管理する中央コンピュータ『マイク』が自我に目覚める」ところから物語が始まります。
中央コンピュータ『マイク』は、面白いジョークを造り出そうとして試行錯誤してます。「掃除夫に国家予算以上の給料を配布」するとか「交通の信号機を滅茶苦茶」にしてみるとか。主人公はコンピュータ技師で『マイク』のメンテナンスに来ます。
主人公「やあ、マイク。このジョークは面白くないよ」
マイク「そうか。では、もうしない」
これでメンテナンス完了。本筋の「月面都市が地球から独立戦争する」より、面白い設定だと思いました。
知的好奇心が向かうのは・・・世界征服よりもジョークなんですね。
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