いつまでも、何年後でも
源麗々
第1話
「彼氏欲しいーー!!」
「またそんなこと言ってるの?」
「えー分かる。このまま1人かなぁって不安になるよねぇ」
「大丈夫、ゆりちゃんならすぐ出来るよ」
最初の発言はこの私、青柳ゆりか。今度の4月で大学4年生になる。空きコマでガールズトークをしていたところそろそろ春だねって話になって恋愛トークに発展したのだ。
「出会いの場って大事だよね」
どこにあるんだよその場所はとツッコミを入れたくなる発言をしているのは中学からの友人、花菜だ。コイツは彼氏が途切れたことがない猛者である。去年、花菜の彼氏の友人を紹介されたが好みではなかったので撃沈している。「友人の紹介で付き合いましたァ」は、おじゃんとなったのである。
「ないよねぇ出会いの場なんて。うちもバ先で見つけようと思ったけどなんか仲間って感じだしさー」
私に大いに共感してくれたのは、私と同じく彼氏いない歴=年齢の愛美。彼女は高校からの友人でなんと3年間同じクラスだった。思い返せば高一の頃から「孤独死だけは嫌」が口癖だったような…
「大丈夫、ゆりちゃんも愛美ちゃんもいつかできるよ」
無責任発言をした彼女は澄ちゃん。コイツとも高校からの友人だが、コイツはマッチングアプリを使いこなし、大学2年から彼氏が途切れたことがない。今の彼で2人目で元彼には女子高校生と浮気されたという。
なんなの君ら、自分が男いるからって──
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